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2017年4月より亀田第一病院に勤務しております、渡邉東と申します。
2020年より消化器内視鏡センター長を拝命する事になりました。
専門は消化器内科で、外来診療、内視鏡検査、内視鏡治療を日々行っております。
内視鏡治療とは食道、胃、大腸などの早期がんに対する剥離術、大腸ポリープ切除術、透視下で行う閉塞性黄疸に対するドレナージ術や総胆管結石に対する排石術、悪性腫瘍による消化管狭窄に対するステント留置など多岐にわたります。
当センターには透視室も完備しており透視下での内視鏡治療もスムーズに行うことができます。
近年、日本では胃がんは減少していますが大腸がんが増加しており問題となっています。
日本では年間約5万人が大腸がんで亡くなっています(これは日本より人口の多いアメリカとほぼ同数)。
アメリカでは50歳〜75歳の人口の約70%が内視鏡を含めた検査を受けており年々大腸がんが減少しています。
大腸ポリープの進行が大腸がんになるため、ポリープのうちに切除すれば大腸がんにはなりません。
当センターでは便潜血で陽性だった患者様、また下痢や下血、腹痛などの消化器症状のある患者様には積極的に大腸内視鏡検査をお勧めしています。
当センターでは苦痛のない、鎮静下での内視鏡検査を行う事も可能であり、検査後の回復室も完備しています。
食道がん、胃がん、大腸がんなど早期発見する事で外科手術ではなく、内視鏡治療が可能となります。
早期発見、早期治療を当センターの目標とし、皆様の健康を守るためのお手伝いが出来ればと考えております。
当センターは、亀田第一病院内に
2020年9月に消化器内視鏡センターとして新たに開設されました。
消化器内視鏡を専門とする常勤の医師3名・非常勤の医師2名と、消化器内視鏡技師をはじめとした消化器内視鏡の専門的知識を持つスタッフで構成され、検査と治療を行っています。
検査では消化管病変の診断に必要不可欠なNBI観察や拡大観察に対応し、その他にも症状に応じてカプセル内視鏡という選択肢も準備しており、質の高い診断を提供できる体制を整えております。
内視鏡スコープの洗浄・消毒、機器や処置具などの消毒・滅菌などの取り扱いは、日本消化器内視鏡学会のガイドラインを遵守しています。
食道・胃・十二指腸の潰瘍や、大腸の腫瘍(がん・ポリープなど)と関連していることがありますので、検査をおすすめします。
また、検診で異常を指摘された場合は、症状がなくてもがんなどの疾患を見逃さないために、一度確認しておくことが必要です。
当センターでは、消化器内科や外科での受診以外に、以下の場合に検査を受けることができます。
※内視鏡検査は予約制(緊急時を除く)のため、内科もしくは外科に一度受診して頂き、検査日を予約していただきます。
部位 | 病名 |
---|---|
食道 | 食道がん 食道静脈瘤 食道炎 胃食道逆流症 |
胃 | 胃がん 悪性リンパ腫 胃ポリープ 胃炎 胃潰瘍 胃下垂 ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌) |
十二指腸 | 十二指腸潰瘍 |
胆道(胆管・胆のう) | 胆道がん 胆石症 総胆管結石症 胆のう炎 |
大腸 | 大腸がん 大腸ポリープ 虫垂炎 過敏性腸症候群 クローン病 潰瘍性大腸炎 腸閉塞(イレウス) |
※カプセル内視鏡は2018年より開始。
※2020年は新型コロナウィルス感染症対策としてカプセル内視鏡検査を中止。